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「映画は恋の教科書」 小池真理子

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映画エッセイです。
ワタシが読んだときは「忘我のためいき」というタイトルでしたが、ちょっとインターネットで調べてみたら今は「映画は恋の教科書」というタイトルに変わっていました。こっちのほうが女性には受けそうですね。

小池真理子は大の映画好きです。基本的に作家で映画に興味の無い人はいないのではないだろうか?と思うくらいに作家はみんな映画好きだと思います。そして作家が書く映画エッセイはハズレがない。本作もそうでした。その理由は、映画関係者の批評よりも、プロの作家のほうが、よっぽど「表現力」が巧いからだと思います。少なくとも水野晴郎よりもマシです♪

このエッセイでは、映画の中身というよりも、女優や男優を中心に小池真理子が語っています。熱く映画論を語ってはいませんが、クールです。フランスのエマニュエル・ベアールやジュリエット・ルイスなど意外とメジャーな俳優の批評が多いので、マニアックな映画ファンじゃなくても楽しめる本だと思います。
ちなみに、内館牧子氏の映画エッセイも面白いです。三島由紀夫の映画エッセイも読んだことがありますが痛烈でした。