カテゴリ:劇団四季(4)( 9 )

何度みても泣けますね




ユーチューブです。3分のあたりで感動しまくりです


クリックしてね
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さいきん劇団四季の舞台で、なにを観るのか決めるのにユーチューブ
を利用していますがこれはかなり便利です・・



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まずなによりもウィキッドに登場するこのお二人のことが瞬時に
分かるのがスバラシイ
濱田めぐみ
濱田めぐみ2

沼尾みゆき


かなり便利です。
インターネットバンザイっ!
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タイトルはイタリア語らしいです。
英語でいえば「オーマイゴッド」という意味です。
日本語に訳すると、「なんてこった!」という意味ですね
ハチャメチャなストーリーでした。


私はこの作品は超ダサいと思います。
たぶん製作者サイドは確信的にダサさを追及しているのだと思いました。

好意をこめてこの作品を評価するならば
とにかくダサカッコイイ
のです。

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ドナの親友の2人のおばはんたちの存在感は夢でうなされそうなくらい強烈です。

e0065456_212891.jpgちなみにダサカッコイイという言葉はこの映画からはじめて知りました(ゴーストワールド)



マンマミーアは娘の結婚式をめぐって、てんやわんやする典型的なドタバタ劇です。



しかしこの結婚式は結婚する本人よりも、まわりの大人たちを成長させるものでした。
人生はすばらしいんだ、という四季の一貫したテーマがあふれ出た作品です


舞台設定は「ウィキッド」と比較すればかなり原始的でしたが
常にこの場所は真っ青の空に囲まれた南国なんだということは感じられます。

ロングランするだけの名作であることは間違いません。
なぜならここで語られている母娘の物語はすべての母と娘の関係を持つ人々にとって
普遍的なテーマだからです。


プロモーションVTR
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演劇というと売れなくなった芸能人が
落ちてくる場所というイメージがあるかもしれません。
たいがいの劇団は、TVタレントをメインにして集客を試みる。


それは「演劇」というより、もはやディナーショーに近い


とても文化とはいえない。
観客のほうもテレビに出ているタレントの実物を確認にするために
演劇に足を運んでいる人が多い。

浅利氏の目的というのは、目先の利益ではなく、
日本各地に演劇という文化を確立させることなんだとおもう。

彼は経営者であり、従業員を食わせる義務がある。
だから観客に娯楽を提供する。
しかしそれと同時に理想を掲げる芸術家に近い。


キャストボックスの中止は
浅利慶太の理想とする演劇を実現するための
荒業なのではないか?


しかし役者だけが目当ての
演劇をディナーショーと同じように考えているファンは
四季はファンを侮辱している!
といって、ここぞとばかりに批判する。


そんな様子を眺めていると
劇団四季を、まるで厚生省のような巨大組織と同一視し
その巨大な組織に1人で立ち向かう自分の姿に
自己陶酔している左翼のようにみえます。

そもそも、四季が儲けたいだけなら
「ストレート・プレイ」をやる必要なんてないじゃありませんか。
ミュージカル1本に絞ればいいのです。


「文化の成熟を待つ、育てる」


これが劇団四季の理想なんだとおもう。
「消費者のニーズを無視している」と四季を批判するならば、
好きな芸能人が出てくる催し物でも黙って観ていればいい。
しかしそのようなニーズはTVのニーズとなんら変わらない。

四季が信念を捨て、娯楽性のみに迎合しようと考えるならば
ほかの多くの劇団がそうであるように
タレント重視の興行を行えばいい。つまり・・・


演劇をTVの2軍にすれば良いだけです。


わたしは四季だけはそうなってほしくないと思うのでした。
演劇を文化として根付かせるには四季のような哲学を持った劇団は
必要不可欠だと思います。
四季関係の本を読み漁っていると
娯楽の提供と、文化の追及のはざまで試行錯誤して頑張っている様子が
伺えるので応援したいのです

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時の光の中で―劇団四季主宰者の戦後史・・4  浅利慶太著

劇団四季の存在は
観客が恩恵を受けるというだけではなく
役者を受け入れる受け皿としても非常に意義があると思う。

日本の演劇は、役者業のみで食っていくのは難しいと言われる。
たとえば演劇に憧れる人間がネット上でこんな質問をする


役者に就職したいけど、年収はだいたいどのくらいですか?


すると、電光石火のような早さで返答がかえってくる。

なめるんじゃねえ!甘くないぞ! 


このように一瞬のうちに貧乏役者から説教をされてしまう(らしい)

ようするに役者商売は限りなく趣味に近いもので
副業なしでは職業としては成り立たないという話が多い。

浅利いわく・・
「劇団四季は、役者を食わせることができる唯一の劇団」らしい。
四季は完全月給制である。 
ちなみに四季は俳優のバイトを禁止している。
時間のすべてを稽古とレッスンのために使わなくてはいけない。
(こうしてプロは生まれる。)

四季のトップクラスの年収は2千万円超(10人ほど)
3千万円を越える役者さんもいるという。
だけどTV業界と比べるとやはり寂しい気がする。
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映画と比べるのはお門違いだと思いますが
子役のダコタファニングという女の子は
映画1本の出演料は3億円超のようです。
             


映画はフィルムがまわっているときに演技すれば
後はもうオシマイ。
それに対して舞台役者は1日に2回、ほぼ毎日
演じ続けなければいけない。これは大変なことだと思う。

主要な俳優が出演する回数は年間250回前後だと言われる。
保坂知寿「キャッツ:グリドルボーン」384回という記録もある。

よくテンションを保っていられると感心する。
踊りも激しいし。
だから中には疲れきって燃え尽きてしまう人もいるらしい。
(声が急に出なくなったりとかで)  ・・続く



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劇団四季のソウル公演は文化侵略か?という記事より
韓国で上演したライオンキング (06年10月)右から3人目(著者)
 
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時の光の中で―劇団四季主宰者の戦後史・・3  浅利慶太著

演劇といえば東京か大阪がメインで
田舎者はいつも蚊帳の外です。
この本では採算が苦しい地方にあえて劇場をつくる話も印象的。

興行は博打的な要素が強い。
「キャッツ」を各地に上演させるのだって大博打でした。
(特に札幌)

たしか全部で8億円の費用がかかったといいます。
「キャッツ」にコケたら劇団は間違いなく解散。
著者は失敗したときのために
自分の生命保険の金額も計算にいれたという。


こういうときの浅利氏は経営者ではなく、文化の宣教師でした。


かならずこの地に文化を根付かせたいという思いとそれを実践してきた男の自負を感じることができます。金儲けをしようと思ったらこんなリスクの高い商売はできません。好きだからこそできる。利益を度外視して札幌やソウルでやるのは劇団四季の哲学なんだと思う。



(インタビュー一部抜粋)

――韓国マスコミや演劇関係者に、収支を公開されたそうですね。

(浅利) 細目に至るまで公開しました。これには理由があります。
      韓国のプロデューサーたちに、ロングラン公演を実現する際の
      経費の考え方について知ってもらいたかった。

――「韓国経済」という経済紙が、「ライオンキングの透明な会計」
   と題された記事で、韓国ミュージカル界の慣行を勘案してみれば、
   四季が財務諸表を公開したことは新鮮な衝撃だったと書いていました。
   (中略)韓国演劇界が直面しているのは、《文化侵略》ではなく、
   《不明瞭な会計》という内部の敵ではなかろうか」


(浅利) 愉快な記事でしたね。面白く読みました。

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(ブロードウェイ:マンハッタン)
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時の光の中で―劇団四季主宰者の戦後史・・③  浅利慶太著

日本という国は、なによりも「和」を尊いもののようにありがたみ
周りと協調することよって個性を埋没させてしまうようなところがあると思います。

しかしこの本に出てくる連中は、浅利慶太を含めて
そういう部類の人たちではない。
だから時として生意気だとバッシングの対象になることもある。


まさに、憎まれっ子世に憚る、という言葉が当てはまる天才たちです。

こういう話がありました。
若い頃、小澤征爾、石原慎太郎、浅利慶太という悪友3人がはじめて海外のブロードウェイの劇を観にいった。(サウンドオブミュージック)
彼らは最前列に陣取って観ることにした。
ブロードウェイはオーケストラと観客を隔てる垣根がないらしい。
だから最前列だとまともに演奏者の姿が観客から見える。
逆を言えば演奏者から観客も丸見えになっている。
なんと浅利慶太はこの最前列でいきなり爆睡してしまったという。

しかも前半と後半の合間の休憩時間に、劇団の関係者から「眠らずしっかり観ろ」と注意を受けたにもかかわらず、後半も我慢しきれず昏睡状態に陥り夢のなかへ・・。すると目の前で演奏中の演奏者が業を煮やして浅利の足をヴァイオリンの棒でたたいて起こしたという。小澤は大笑い、私も笑ってしまった。

劇団四季の創立者であり、日本文化の牽引者を自負している著者が、こともあろうに、はじめて観る本場のブロードウェイでの大失態でした。こういう人物たちというのは、マイナス面をあげつらえばきりがないけど、それを上回る長所を持っているのだと思います。

ちなみに浅利慶太はアメリカへ行く飛行機のなかで興奮して一睡もできかったので
ねむってしまったと言い訳している。(続く)
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左から福井晶一、広瀬明雄、野村玲子、日下武史、濱田めぐみ、浅利慶太
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時の光の中で―劇団四季主宰者の戦後史・・②  浅利慶太著

この本は浅利慶太のユーモア溢れる語り口が楽しい。

特に三島由紀夫との喧嘩?のシーンはかなり笑えます。

三島と浅利は劇作家と演出家という立場で交流があったらしい。
三島の書いた戯曲を舞台化するのが浅利の仕事になる。

浅利が天下の三島由紀夫の作品に「ダメ出し」をすると
プライドを傷つけられた三島は顔を真っ赤にして怒った。
しかし浅利は低姿勢で謝りつつも、一歩も譲らない。

そこに演出家としての矜持を感じる。

三島は怒って帰ってしまった。
ある日三島は突然やってきて「浅利を出せ!」と怒鳴り込んできた。
三島は自分の作品を全部書き直してきて
「これで、どうだ」と浅利にそれを突きつけたという。

浅利いわく
「このときほど、三島さんのその真摯な対応に感動したことはなかった」
と述懐している。 



ただ、書き直した作品を読んでみると、前よりも悪くなっていたという(笑)


ようするに浅利氏の書いたこの本は
「おれの友達ってすごい面白いだろ」というもの。
そして確かに面白いのです!

小澤征爾の飄々とした人柄
三島由紀夫のお茶目さなど魅力溢れる人物がたくさん登場します。

劇団四季ファンならずとも、芸術を愛する人はみんな楽しめるでしょう。
(続く)

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時の光の中で―劇団四季主宰者の戦後史・・①  浅利慶太著

浅利慶太という演出家は、経営者であり政治家という側面も持っている。
広い人脈を持っており、石原慎太郎都知事(芥川賞作家)や、世界的な指揮者の小澤征爾氏とは悪友仲間のようです。また三島由紀夫や大江健三郎をはじめとした作家たちとも交友関係を築いていました。

今述べた人たちは芸術関係の人だから、浅利慶太と付き合いがあるのは分かりますが、なぜか佐藤栄作元首相に標準語を教える教師もしていた。浅利氏の役目は、佐藤首相のきつい方言を修正し、ソフトなイメージを国民に与えることであったという。

つまり浅利という演出家は
内閣総理大臣の演技指導までしていたことになる
(なんちゃって)  

その後も浅利は、田中角栄や中曽根といった政治家とつながりを持つようになる。彼のこの並外れた人脈が集金力となって、劇団四季を巨大劇団へと成長させたのは間違いありません。

しかしこういう政治家的で権力者を思わせる横柄な態度と風貌が、一部の劇団ファン(四季を官僚組織のような権力機構と同一視し、ブログで批判することによって、カタルシスを得ている人たち) に嫌われる要因なのかもしれません。

この本を読んだアンチ浅利の人々が穿った見方をすれば、
オレはこんなに偉い人たちと友達なんだぜという、ただの自慢話にしか聞えないかもしれない。

わたしは、浅利慶太という人は、上司にすると暴君になりそうだけど、友達にすると最高に面白い人だと感じました。 (続く)

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