カテゴリ:アイーダ(4)( 4 )

e0065456_17582582.jpg
私はまだ四季の俳優さんの顔と名前が一致しない。
今回観たアイーダもずっと今井アイーダだと思い込んで観ていましたが、翌日四季のHPで出演者を確認したら秋アイーダでした。だからといって面白くなかったとは当然思わない。純粋に作品を楽しむことができた。

最近四季はキャストボックスの廃止を決定しました。従って
観にいくまでは誰が出演しているのか分からないシステムになっている。
それに対してサービスの低下だだとか
お客を舐めているなんていう輩もいますが、私はそうは思わない。
劇団四季がそのようなシステムに変更した理由は明確である。
俳優目当てで観るのではなく
作品そのものを評価してほしいという思いからです。
四季主催者の浅利慶太のこのような考えは昔から一貫している。


それとブログなどで、アイーダやウィキッドの感想を読むと
大抵の人が、「○○さんの演技がうまくなった」とか
「○○様はすばらしい」などと役者の批評に終始しています。
なかには、今日の○○さんの演技はノーミスだった
という意見もあり非常に驚いている。

つまり大部分の人々が「作品」ではなく
「俳優」を見るために足を運んでいるかのようにみえる。
私はそれに違和感を覚える。

たしかに四季は「作品至上主義」なのかもしれませんが
観客のほうもあまりにも役者にこだわりすぎているのではないでしょうか。
そんなのは個人の勝手だろ、と言われればそれまでですが
四季の作品の「物語性」について触れる感想にお目にかかったことは
ほとんどありません。

私にとっては、演じる人間が変更になっても
アイーダはアイーダだし、ラダメスがラダメスなのです。
つまり、私だったら、役者さんの演技の優劣よりも
劇中の登場人物(アムネリスなど)の人物描写についての感想を
述べると思うのです。
四季は昔も現在もそして将来も、1人の人気俳優に
スポットライトを当ててスターにするつもりはないだろうし
作品重視のスタイルは変わらないと思う。
そしてそれは正しいコンセプトだと考えます。

[PR]
アイーダ鑑賞③ *ネタバレあり

秋夢子(あき ゆめこ、生年不詳9月29日 )
中華人民共和国広東省茂名市出身
身長は165cm、血液型はB型。
無敵を誇るチャン・ツィイーとおなじ芸大出身。

e0065456_1741781.jpg


わたしが観た「アイーダ」は秋夢子という中国人女性でした。
四季には外国人の俳優が多いらしい。
しかも「アイーダ」や「ウィキッド」のような大きな舞台で主役級の役を
与えられることもある。

四季主催者の浅利慶太はそれをこう説明している

キャストには大変なダンス力と歌唱力、演技力が要求されます。
四季のオーディションは、1000人を超える応募者を数十人に絞り
1年に数人しか残さない。選び抜かれた俳優が、縦横無尽に動きます。
特に中国人、韓国人は小さい時から厳しい環境で鍛えられ
身体的能力はずば抜けて高い


日本の劇団なのに日本人にこだわらず、優秀な人材を幅広く集め、必要によっては主役にもするという考え方は柔軟で素晴らしいと思います。 しかし中には外国人俳優の起用に批判もあるという。

特にアクセントがおかしいという指摘をする人がいますが
それほど違和感があるでしょうか?
だいいち私たち日本人でも、そんなに完璧な日本語を話している人は
皆無だと思う。みんな多かれ少なかれ訛りを持っているのです。
外国人俳優の台詞が聞き取りにくいというのなら問題ですが
四季の俳優に限ってはそんな俳優は1人として存在しないでしょう。

四季がここまで成長した背景には、あらゆる偏見に捉われず
作品の質を向上させることのみを切磋琢磨して考えてきたからだと思う。
四季はあくまでも作品重視のスタイルを貫いている。
アイドルをつくって成功しようとは考えていない。

e0065456_17433237.jpg
左の赤いズボンをはいた女性
が秋夢子さん・・らしい
左がゾーザ軍団の1人でしょう。
(稽古の合間の風景にて)






ちなみに私はアイーダを観終え、自宅に帰ってネットで秋さんのことを調べ、そのとき初めて外国の方だと知りました。もしこれでアクセントがおかしいという人がいたら、やはりそれは外国人に対する偏見だと思わざるえません。いずれ秋夢子さんにはエルファバを演じて欲しいものです。

[PR]
e0065456_1816556.jpg


アイーダ鑑賞②*ネタバレあり

今回、最前列で観ることができました。それもど真ん中。
それで気がついたのですが、最前列は意外と観づらい。
役者さんがずっと真ん中で演じてくれれば問題はないのですが
やはり彼らは右へ左と動きまくるわけです。

そうなるとテニスの試合の審判のように、常に首を左右に振りながら観なくてはいけない。


ただし最前列には特典もあります。

第一にアイーダの手の甲の浮き出た血管が見える。
第二に役者が歌うときに口からほとばしる唾が見られる。
特にラダメスの激しい唾しぶきは圧巻です。
第3にゾーザ軍団が跳んだり激しく動くときに、汗がばばばっと飛び散るのまで見えます。
ラダメスは唾や汗など色んなものを大量にまき散らしていました。
第4にアムネリスが初登場したときの入浴?シーンでは石鹸のような匂いが嗅げる。

それから古代エジプトが舞台になっているせいか、みんな肌の露出度が高い。最前列だと、稽古で鍛え上げた劇団四季の役者さんたちの鋼のようにシャープな肉体が見られます。残念ながらアイーダはがっしりした服を着ていたから体の線が分かりませんでしたが、ヌビア人女性はボロ服をまとっているので、チーターのようにしなやかな肉体が躍動する様子が見られます。

e0065456_18341446.jpg
映画版アイーダは
世界最強の歌姫
ビヨンセに決定?

もしそうなら・・
はまり役だと思う




舞台の最前列というと、相撲でいえば砂かぶりの席のようなもの。
相撲の場合はときどき、力士が土俵下まで吹っ飛ばされるので
一番前にいるお客は、力士に接触できます。(接触というか下敷きになる) これは痛いけど、けっこう嬉しいとみんな言います。

今回最前列で観ていたときも、アクションシーンがかなり激しいだけに、誰か舞台から落っこちてくれる人を期待していました。でも落ちませんでした。時には場外乱闘じゃありませんが、勢い余って近くまできてくれると感激するのですが。
(無責任な観客の戯言だとおもって、聞き流してくださいませ)

[PR]
e0065456_1749651.jpg


アイーダ鑑賞①*ネタバレあり

【作 曲】 エルトン・ジョン
【作 詞】 ティム・ライス


1つ突っ込みをいれたくなるのは、アイーダは王女という身分を隠して奴隷になっているのに堂々と「アイーダ」と本名を名乗っている(笑) いくらエジプト軍でも敵国の王女の名前ぐらいは知っているでしょう。

この物語はアイーダ、ラダメス、アムネリスの3人の物語だと思います。
後半の冒頭はこの3人が光線で作られたトライアングルを背景に歌う場面が圧巻でした。
トライアングルは3人の三角関係を表しているようにも見えるし、ピラミッドを表現しているようにも見えます。想像力を刺激するメタファーでした。

個人的には、黒服のゾーザ軍団よりも、ヌビア人の踊りのほうが好みです。(私はオトコなので)ここに出てくるヌビア人は全員、エジプト軍の捕虜なので、破れたボロ服を着せられている。その破れた服の合間から見える女ヌビア人の背中の引き締まった筋肉が、踊りで躍動する。へそも丸出しでしたが、女性たちのおなかは見事に割れていました。最前列で観てたのでその様子がよくみえるのです。ヌビアの民の前でアイーダが祖国復興の決意表明をするシーンは名シーンでした。

アイーダのように地位が高い女性の恋愛劇といえば
エリザベス女王(一世)や、エビータが有名ですが
エリザベスは葛藤した上で愛よりも政治を選び
エビータは愛を利用して権力を握りました。

アイーダの場合はロミオとジュリエット型の恋愛であり、案外ありきたりな恋愛かもしれません。しかしこの三文小説に出てきそうな恋愛劇を特別なものに昇華させることができた要因は、愛を輪廻転生に結びつけたからだと思います。
e0065456_1814543.jpg
2人が生き埋めにされたときに、「生まれ変わって再び出会おう」という言葉が出た瞬間に、冒頭の博物館のシーンが頭のなかにフラッシュバックされ、思わず叫びそうになりました・・。



ラストシーンでは思った通り再び博物館に戻ります。ここで素晴らしいのは、アイーダとラダメスの台詞が一言もないことです。台詞で意味を説明するのではなく、画(え)を見せることによって、観客に想像させ、相対的なラストシーンを演出しています。

[PR]