カテゴリ:映画(6)( 9 )

(小説)
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(映画版)
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あえて舞台設定を未来にせず、過去に設定。つまりこれはSFではありません。
クローンは、わずかしか生きられない人間のメタファーになっていることに気が付いてください。

だから、「整形して逃げればいいじゃん」だとか

「人権弁護士に助けを求めろよ」だとか、

そんなことを言っても意味はないのです。

テーマは「生」です。
では「生」とはなんでしょうか?
坂本竜馬はこう言った。

「この世に生を得るは、事を為すにあり」

つまり、生まれたからには、何かでかい事をやってみろよ、と言う意味です。

さらに自意識の強い若者はこう言う。

「僕は何のために生まれたの?生きる価値って何かなぁ?」 

この映画で、限りある生のなかで、必死で生きている3人の姿をみてください。
そして気が付いてください。
生きているということは、ただそれだけで素晴らしいということを─。

何も成し遂げなくてもいい。

ただ生きているだけで嬉しいと思う気持ち。

その実感こそが、幸せと呼べるのではないでしょうか?
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悲しいことに、人間は、死が目の前に迫らないと、生を実感できない。
体調を崩したとき、はじめて、健康のありがたみに気が付くのと似ている。
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1つ説明したいことがあります。
新任の女教師が、義憤から真実を子供に打ち明けるシーン。

「あなたたちは臓器を提供するために生まれてきた」 

校長は女を追放する。真実を隠そうとする悪そうな校長に見えますが
彼女は、クローンにも魂があることを証明したかった、ゆえに子供に絵を描かせていた。
校長にとって、生きる、ということは、表現することだった。
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子供に真実を打ち明けることは

「あなたたちは人間ではなく、人間のために育てられている家畜なのです」

と宣告することに等しかった。
その時点で子供は、「ニンゲン」であり続けることに、挫折していただろう。

ヘールシャム寄宿学校は、当初は悪魔の巣だと思った。
だが、じつは人間と認められないクローンを、唯一人間として教育してきた場所だった。
3人はそこで感受性豊かな人間として育てられ、恋をして、むしろ本当の人間より、生を実感していた。

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子ども時代のトミーはひどかった。
しかし、大人になった彼は、自分を表現できるようになった。
彼から絵を見せられた校長は辛くて嬉しかったに違いない。

そしてこれがこの映画の最大のメッセージなのだ。

トミーはまぎれもなく人間だった。いや人間以上に人間だった。

かなしいくらいに素晴らしい映画です。






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神さまはいるのか?という映画でした。

日本人は無宗教でいる人が多いとおもいます。
しかしほぼ、すべての人間は、神がいるとおもって生きています。

この考えを、宗教観といいます。

たとえば

墓石を蹴り倒したら、縁起が悪い
初詣にお祈りをする、交通祈願をする

かりにキリストや仏さまを信じていなくても
すべての人間が、神さまと意識しないまでも、見えない何かにたいして

悪いことをしたら罰を受ける恐れを抱いたり、
願いが叶うようにとお祈りをしたり しているのです。


(我が子を殺されて宗教に救いを求めた女性、しかしその先に思わぬ展開が・・)
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子供が死ぬという事実。殺されるという事実、虐待されるという事実。
これに対して私には疑問がありました・・

大人には業があります。

しかし無垢な子供にはまだ罪はありません。

罪の無い人間に神さまを罰を与えるのか?

そういう疑問です。

神さまはやっぱりいないと思いました。

いろいろな人に、「罪がない人が殺される」という事実を質問したら
いろいろな答えが返ってきました。

もうすこし、深く考えてみようかとおもいました・・・・
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生きる技術を教えますという感じの映画でした。
観ればきっと苦境から脱出するヒントを見つけることができるでしょう。
私自身、自律神経が弱くて、明日うつ病になってもおかしくない状態なので
こういう話は非常に勉強になりました。

この物語は、1人の妻がうつ病になり、そこから脱出する話です。

夫は負け組みの亭主です。
優しい男なのかもしれませんが、貧乏のオーラが体から漂っていました。
しかし世の中にはDV夫や、ギャンブル狂の夫が星の数ほど存在し、妻を苦しめいる。
主人公の妻は家庭内で暴力をふるわれたり
社内でセクハラを受けていたわけではありません。
しかし彼女がだんだん傷ついて壊れていく様子が、丁重に描かれており
うつに陥る人のことがよくわかりました。


人によってはこの程度の不幸だったら、もっとがんばりなさい、と言うかもしれません。


しかし借金地獄だったら、これは不幸だ!とあなたは納得できるのでしょうか?

または地雷で足を失えば不幸だと認めてくれますか?

それともエイズを抱えて生きている人が本当の不幸を抱えているのでしょうか?


人が感じる不幸というのは相対的だと思います。
人生は素晴らしいとよく言われますが、あれは半分は嘘です。
人生の本質はつらいのです。

そういう前提で先の見えない海の向こうを泳ぐときのように
人生を完走しなくてはいけません。それは簡単ではありません。
生きる技術が必要です。

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(右が楽天家の貧乏亭主。左が真面目すぎるために鬱になっていく妻。)

ヘタレ亭主でもたまには名言を吐くようです。
「おまえはみんなに好かれようとするからだめになる」 
妻のように、ちょっと自分を否定されたら、すぐに落ち込む人は多い。
こういうときは我が国の総理大臣を見習ってください。
政治家というのは、選挙で当選して政治家になります。
しかし誰1人として、満票で当選した人はいません。
全員から好かれることは不可能なのです。
必ず自分の存在を否定する他人が存在します。
だからムリに人間関係を修復しようと、もがくのではなく、
そういう事実を受け入れたうえで、自分を信頼してくれる人を大切にしたほうがいい


私はそういう人生訓を小説によって身につけた。
それがなんの本であるかはあえて言わない。しかし・・

人生を変えてしまう読書があると私は思っている。
ものすごい出合い方をしてしまった本。
そのあとのことが、がらりと変わってしまう。
そういう本との出合いはたしかにある。

もし私があの本を読んでいなかったら
いまごろはとっくに、うつ病になってくたばっていただろうと
思うことは非常に多い。
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2002/ベルギー=フランス/103min
監督・脚本
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ





上の写真の少年とおっさんはどういう関係だと思いますか?

じつはこの少年は・・・
おっさんの息子を殺して刑務所に入っていたのです。
(ネタバレじゃないと思うのであえて言いました)

加害者と被害者の家族がなぜ仲よくしているのかという理由は映画を観てください。

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はたして、おっさんの心を「喪失」させてしまったこの少年は、
おっさんを「再生」させる原動力になっていくのだろうか?

テーマは「復讐」と「赦し」(たぶん)


おっさんの少年に対する感情は怒り、悲しみ、好奇心、諦めが複雑に
絡み合っていたように感じます。とにかくこのおっさんの演技に胸が打たれます。
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上映時間 152 分
製作国 アメリカ
出演: ジェイミー・フォックス










泣きました・・・・

レイチャールズの母親に泣きました。
母親は体が弱いうえに、洗濯女の仕事で体を酷使しすぎて、
息子の活躍をみることなく静かに息を引き取ります。
この映画は主役はさることながら彼の周りを支える人物たちが
実に存在感があって見ごたえがあります。

「人間」が好きな人、「人間」を見たい人、「人間」を知りたい人
是非この映画をお勧めします。音楽を通した最高の人間ドラマだと思います。
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製作: 1999年 スペイン
監督: ペドロ・アルモドバル
主演:セシリア・ロス/マリサ・パレデス
ペネロペ・クルス
出演収録時間: 101分


私の一番好きな映画だと思う・・

この映画の何が好きかっていえば、女性たちの力強さです!

人は「悲劇」を前にすると耐えようとします。
しかしこの映画に出てくる女性たちは悲劇を受け入れているのです。

エイズに犯されて死んでいく娘、娘から愛されない母親、息子を失った母親、
男に強姦されるオカマ、みんな悲劇ですが「悲劇のヒロイン」を演じてはいない。

私はこのような女性たちの生き方に強い感銘を受けました。





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どれだけ褒めても褒め足りない映画なのです。
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上映時間 108 分 製作国 アメリカ・ハンガリー
出演: ナスターシャ・キンスキー
スカーレット・ヨハンソン 



ご存知のように真珠の女王と言われるブダペストが舞台の美しい映画です。

人にとって家族とはなにか?

主役で娘役のスカーレットが本当の家族を求めブダペストに自分探しの旅に出かけ
そこで大きく成長していきます。これは家族の再生の物語。
家族に悩みと救いと希望を抱く人の道しるべになりえるストーリー。

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母親を演じるナスターシャキンスキーも、娘から愛されない苦悩をうまく演じていました。 娘から愛されないと焦る母親の気持ちが、娘に対する束縛心に変貌し、それが異常な行動を駆り立てて、悲劇へとつながっていきます。
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2002年/アメリカ/【本編分数】123分
監督:ジュリー・テイモア
出演:サルマ・ハエック、アルフレッド・モリーナ、アントニオ・バンデラス
エドワード・ノートン、ジェフリー・ラッシュ

メキシコが生んだ天才画家フリーダガーロの伝記映画。
この映画を観た人は愛と芸術に生きたフリーダの激しい人生に圧倒されるはずです。

この人の生きかたはろうそくの火が消える瞬間の激しい炎の揺らめきと似ている・・


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これは有名なフリーダの男装ですね。

ところで・・・
・・・・・

・・・・

フリーダは同性愛者?

フリーダは異性だけではなく同性も愛することができたようです。
才能溢れる芸術家が皆そうであるように彼女も好奇心が
異常に豊富でした。凡人と天才の違いをまざまざと見せつけられます。
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2001年/フランス/【本編分数】108分
監督・脚本・台詞:コリーヌ・セロー
出演:ヴァンサン・ランドン、カトリーヌ・フロ、
ラシダ・ブラクニ、リーヌ・ルノー、オレリアン・ウィイク





フランス映画です。この国の映画は小難しいと思われがちですが
この映画は単純爽快なところが徹底しています。

こんな作品です→公式HP
(注)リンクをクリックするとウィンドウが2つ出ますが小さいやつは即刻消しましょう。

邦題は「女はみんな生きている」ですがフランス語題名は「CHAOS」だそうです。
訳すと「混沌」という意味になります。


観たら楽しめそうな人

・働いている主婦のかた
・日頃、ストレスがたまっている人
・シュールな笑いに飢えている人
・モチベーションをあげたい人

フランス界のオスカーと呼ばれているセザール賞に五部門にもノミネートされ
特に上の写真に写っている2人の主人公は大絶賛されました♪
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