カテゴリ:よしもとばなな(3)( 3 )

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外国旅行に行くことが、遊ぶことじゃなくて仕事になるのが小説家。

この小説は、タヒチが舞台の小説です。
とにかくタヒチが、いっぱい詰まっています。

よしもとばななは、タヒチに遊びに行き、
あの有名な水上コテージに泊まって、
それをネタに小説を書いてしまいました。
あぁ、うらやましい。
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(水上コテージ)
花守湖が憧れてやまない場所

こういう雰囲気の小説です











印象に残ったシーンは主人公がタヒチについたときに

「これから生きていくうえで、すごく辛いことが多いだろう」
「しかし、どれだけ辛い人生でも、ときどき、こんな美しい光景をみられる」
「だから、生きることは すばらしい」

と言っていたことでした。

わたしも、タヒチじゃありませんが
ときどき、雨がやんだときに、太陽が表われて虹が見えたときや
雪が終わって桜が満開になったときなど
本当に、こういう光景を見られるだけでも生きる価値はある
と思うのでした。

人生において多少おおげさに、辛い思いが9割だとしても・・
残り1割に素晴らしい何かを観ることができるとしたら

私はそのためだけにも生きたいと思う。


これは私の価値観なのですが
とにかく、美しいモノを見るのがすごく好きなんです。

田舎者の私は、羽田空港の美しいお店をただ眺めているだけでも
すごく幸せな気持ちになることができます。

できれば六本木ヒルズの森ビルのようなところで働きたい
でも、負け組みの私には無理かな(^^
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村上龍がキューバ好きなら、村上春樹はギリシャ好き。

それで、よしもとばななは・・・というと、アルゼンチンが大好きな人ですね。

本作は短編ですが、アルゼンチンが舞台となっています。

作家というのは、好きな国に旅行してそれをネタに小説を書いて
お金を稼ぐのですから、素晴らしい職業ですね(^^

作家は、プロです。
もっと具体的にいうと、作家とは、表現力がスバ抜けた人たちのことだと思う。

その表現力はまさに、天賦の才能としかいえないのですが
読者はそのおかげで、自宅にいながら、小説を通じて
キューバやギリシャやアルゼンチンなど世界各国を旅行できるわけです。


「最後の日」という短編が面白かった。
もっと詳しく説明すると、「人生最後の日」という意味の短編です。

主人公の女性は小さい頃、亡くなった叔母に
「おまえは、1998年の4月27日に死ぬ」と言われます。
彼女は預言者でした。(ていうか自称預言者だったかな)
べつに孫娘に嫌がらせのためにそう言ったのではなくて
本当に予言したみたい。

いつしか主人公は結婚し、叔母は寿命で死んで
さらに時間がたちます。

主人公は仕事の出張でアルゼンチンに行きました。(たぶん)
滞在先のアルゼンチンで、ついに運命の日を迎えることになります。

さて主人公は予言どおり、その日に死ぬのか?
結末は・・・
主人公はいろいろ過去を思い出しながら
淡々と最後の日を迎えます。

ネタとしてすごく面白いと思う。
もっと話を膨らませて、映画化してもいいんじゃないでしょうか。
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題名につられて読んでみた。
小説というより、絵本だと思ったほうが良いかもしれません。

ようするに、アルゼンチンビルに住む変わったおばさんが
アルゼンチンババアです。
名前にあまり意味はありません。
しいていえば、ばななの好きな国がアルゼンチンだというくらいです。 
だから別にアメリカババアでもフランスババアでもいいわけです。

テーマは「死生観」でしょうか。 

妻を失った男は、ショックのあまり、正体不明のアルゼンチンババアの所に
入り浸りになる。男の娘は、父とアルゼンチンババアの関係を確かめるべく、ババアに
会いに行く。そこで父と娘は、アルゼンチンババアの不思議な生きかたをみて
家族の死を乗り越えて行く・・
というような感じだったような、違うような・・(苦笑)e0065456_18552436.jpg

ちなみに、女優の鈴木京香が来年、映画で
アルゼンチンババアを演じるそうです。

このばあさんは、魔女のようなエキゾチックな風貌の謎の50歳女でスペイン語教室と、タンゴ教室をひらいていた過去があるという設定です。

右の写真が「それ」です。 おぉ・・・想像どおり(^^
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