カテゴリ:花村萬月(2)( 2 )

e0065456_18375823.jpg


主人公の妻が「みんな月でした、我慢の限界です」と書置きして行方をくらました。まあようするに離婚のゴタゴタです。「みんな月」というのは皆月という意味。皆月というのは地名です。妻はそこへ行ったようだから主人公は義弟とともに探しに行くというストーリーです。皆月はワタシの住む石川県にあります。しかし石川県という場所は、「金沢」と「奥能登」という2つの顔を持つ地域です。本作は奥能登が舞台。

奥能登は良く言えば神秘的な場所で、悪く言えば秘境のようなド田舎です。金沢から車で2時間程度の場所ですが、無人島かと思うくらいにハードな場所です。その皆月へ行くには、能登有料道路を使うと便利なのですが、この小説のなかで、この道路の描写が少しだけありました。

たしか「この道路は、道よりも海が高い位置にある」という文章だったと思います。
なんとなくわかるのですが、どこを指してそう言っているのかはワカリマセンでした。この能登有料道路は、日本海に面しており、本当に素晴らしい景色です。絶景です。夕方にここを走ると海が黄金のように輝いています。芥川賞作家なので描写は巧いと思います。

(能登地震で、石川自慢の能登有料道路も無残な姿に・・)
e0065456_1844823.jpg

でも今は復旧しましたので大丈夫です!面白い道路だからドライブには最高です
[PR]
e0065456_0203330.jpg



新宿の暴力バーで働いていた少年が、
ソープランドでボーイをすることになった・・というお話。

いつもの暴力描写は、予想通りでしたが
少年が住み込みで働いている部屋の描写が、とても汚かった印象がある。

まさに社会の底辺という感じが、文章から滲み出ていたのがよかった。

しかしソープ嬢と少年のつまらない純愛ネタが私には余計でした。

ソープのボーイが童貞というネタも、ありきたりでつまらない。

悪いけど、花村萬月が、あの顔で、恋愛を描く姿を想像するだけで、ぞっとする。

e0065456_1301984.jpg


得意の暴力描写一筋で頑張ってほしい。
[PR]