さらに東京島 

(注意)東京島の激しいネタバレが含まれています

ある問題について私の怒りをぶつけてみる。
東京島のオトコ連中は、この世の男尊女卑の思想を代表する愚か者たちなのである。
現実問題としても、この世は男女平等を謳いながら男尊女卑がまかり通っている。
罵るときは「バカ」だけでいいのに、わざわざ「バカ女」と言ったり、女性の弁護士にわざわざ「女弁護士」とつける。その根底には女性差別が含まれている。

e0065456_23122649.jpgイランで51歳の男にレイプされた16歳の少女が、レイプされた罪で死刑になった事件があった。男に抵抗できなかったというだけでマグダラのマリアにされてしまったのだ。冗談じゃない。

(マグダラのマリア)

*ばかな男尊主義の男たちはアイルランド映画「マグダレンの祈り」を観るがいい





またインドでは夫が先に死んだら、妻が一緒に殉死する慣習があった。現在インドの寡婦は殺されることはなくなったが、生き地獄を味わっている。先進諸国は単に偽善で男尊女卑の思想を覆い隠しているに過ぎない。世間を騒がせているひき逃げ事件や凶悪犯罪の大半は男が引き起こしている。それなのに女性がちょっと犯罪をおかすと異常なほど騒ぎ立てる。罪を抱えた女性をヒステリックに弾圧するばかな連中たちが多い。


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「東京島」が痛快なのは
私がこの世で一番大嫌いな男尊主義者たちが
怒りで失神しそうな内容の物語だからだ。


46歳の太った中年主婦清子は、夫が無人島で死んでも悲しみもせず、むしろ無人島でたった1人の女性だという理由で、もてまくり、その現実に狂喜する。あらゆる男たちとセックスして、あげくのはてに無人島で3回も再婚する。その後、再婚した夫を見捨て、無人島を脱出しようとするが失敗。しかし「妊娠」を利用して再び無人島内で権力を握る。


e0065456_23255150.jpg清子はエゴイズムの化身であり欲望の権化だ。
むき出しにされた人間の本質だ。
ランボーだって彼女をみたら
「やるな、清子」
と言わずにはいられないタフガールである。


*女優レニー・ゼルウィガーが清子役にぴったりだと思う。
是非映画化を!
(第二候補は杉田かおる)





清子は女性軽視のバカな男たちを踏み台にして、ついに自分だけ無人島を脱出する。
こんなに痛快な小説はあるだろうか?清子バンザイ!

彼女は虐げられているすべての女性の代表だ。
溜飲が下がる思いだ。
しかも脱出後、彼女は売れっ子占い師になっている。
なんてシュールなラストなんだろう!

いぜん、桐野の小説が「男をばかにしている」という理由で「反社会的」だと批判されて直木賞を逃したことがある。本当にばかな中年男たちは、彼女の偉大さがまったく分かっていない。

芥川賞選考委員で東京知事の石原慎太郎に
是非「東京島」を読んでもらいたい。彼は憤死するだろうか?
これぞ桐野ワールド。
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