「博士の愛した数式」小川洋子
ルートという子供さんが、天使のように描かれていた。
正直な話、ふつうの子供だったら
80分しか記憶が持たない人間など見かけたら、笑い転げるでしょう。
大人と違って子供は、とても明るくて無邪気で、そして残酷・・
そういう一面も持っていると思います。
未完成だから子供だと思うのですがルート君は立派すぎて逆にこわい。
ところで・・
数学と文学とは、まったく正反対だと私は思います。
数学の答えは1つしかありません。
1+1は、絶対に2ですよね?
こういう考えを絶対的真実と言います。
だけど、文学は人の数だけ答えが存在します。
それを相対的真実と言います。
小説や映画、美術館の美術品・・
これらは、創り手がなんらかのメッセージを込めて
つくられていると思いますが、極端な話、受け手にとってそれは
知る必要がない。受取るほうは自分がそれを観て感じたことが
すべて真実となります。
数学には間違いが存在します。
しかし文学に間違いは存在しません。
100億人の人がいれば100億の答えが存在します。
文学は芸術そのものであり、人間の感性が豊かになっていく。
だから好きなんです。
ちなみに私は経理マンなので・・・・数字は嫌いです(あれ?)
完全数の話もすごく面白くなかった(苦笑)
6の約数={1,2,3,6}6以外の約数の和=1+2+3=6
このような数を「完全数」といい、6が最初の完全数で、2番目の完全数は28ですね。
友愛数は、220の約数(ただし220は除く)の和が284になって、284の約数
(ただし284は除く)の和が220になっている。
220の約数={1,2,4,5,10,11,20,22,44,55,110,220}
1十2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284
284の約数={1,2,4,71,142,284}
1+2+4+71+142=220・・・つかれたから、もうやめておきます。
だけど本文でこんな数式をじっくり読んだ人が本当にいるのか疑問です♪