稀勢の里の立ち合いの狡さと白鵬の変化について語る

我々相撲ファンが常々、苦々しく感じていることがある。
それは稀勢の里の立ち合いの狡さだ。

今場所、全勝同士で稀勢の里と白鵬が対決した。
この勝負、結果から言うと白鵬が勝った。

(横綱にねじ伏せられてピクリとも動かない稀勢の里。)
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白鵬と稀勢の里の実力差は縮まっているという間違った意見を言うマスコミが多い。

しかし我々相撲ファンは、横綱と稀勢の里の実力差は縮まっているとは思わない。
稀勢の里が一番白鵬に近づいたのは、あの白鵬の連勝記録を止めたときである。
それから両者の実力差は徐々に開き始めている。
これは少なからず相撲を知っている人間から見れば疑いようもない真実である。

今回、白鵬は、横綱という立場でありながら
立ち合いで最初に手をついて稀勢の里を待つ姿勢で臨んだ。
なぜならば稀勢の里が一度おろした手をあげてしまったからだ。
これをみてアナウンサーが、横綱が待ったしたと言っていたが
もちろん違う。
いずれにせよ稀勢の里はこの時点で横綱からとんでもない僥倖を得たわけである。
なのに完敗だった。なぜか?答えるまでもないであろう。

(悔しがる稀勢の里。この気性の激しさは好きだ。)
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通常、横綱と対戦する力士は、立ち合いの時に両手をしっかりつけて
手をついて待っているのが儀礼である。
我々相撲ファンが、いつも苦々しく思っているのは
稀勢の里が横綱相手にいつも互角の立ち合いをしようと目論んでいることなのだ。
これは相撲の伝統を無視した冒涜だ。協会もこの暴挙に対して注意しようとしない。

稀勢の里は立ち合いのとき、特に横綱戦では、片手しか手をつけない。
ひどいときは横綱相手に「お前が先に手を付け」という悪態を示すこともある。
しかも横綱が間合いを計っているときに、
「おれが片手を地面に置いたらすぐ立て」という意思表示を示すために
意図的につっかける。我々が気に食わないのは稀勢の里のこの態度なのだ。
これは以前も問題になった稀勢の里の悪い癖である。

以前、横綱は稀勢の里との一番で変化し、口をへの字に曲げたときがあった。
誰もが覚えているあの一番だ。
あのときの横綱は、稀勢の里のあまりにも傍若無人な立ち合いに対して
変化をすることによって返答したのだ。
つまりお前とは勝負をしたくないという意思表示だ。
そして口をへの字に曲げることによって、不満の意を表したのだ。
それはまるで稀勢の里というわがままな子供に対して
「あなたはまず横綱に対する立ち合いを覚えなさい」と戒めるような見事な対応であった。

(立ち合いで横綱に叱られる稀勢の里。悪童ぶりは朝青龍なみだ。)
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では今回はどうだ?
横綱は圧倒的な余裕を見せたかったのだろうか?
とにかく横綱は、格下相手に先に手をついて待つという姿勢を自ら選らんだ。
立ち合いで主導権を握ろうとする無礼な大関に嫌気がさしたのかもしれない。
横綱という身分でありながらこの立ち合い。そして見事に勝った。
もちろん横綱の潔い立ち合いに対し文句を言う相撲ファンは誰一人いないであろう。

この立ち合いで横綱が変化したと嘘ぶく人間がいるが、
単に上手狙いの結果がそうなっただけに過ぎない。
1つ言っておこう。
相撲は直線勝負ではない。横から攻めるのも手段なのだ。
なぜ土俵が丸いのか冷静になって考えてもらいたい。
稀勢の里の猪突猛進は決して美化されるものではない。
むしろ横にそれたら卑怯だと論じる猪突猛進論者は、愚か者のロジックである。

そして我々のような真の相撲ファンは、日本人ではあるが
人種のみで力士を応援しているわけではないことは伝えておこう。

いま、大相撲は少しおかしな状況になっている。
それはヒステリックな日本人横綱待望論である。
当然のことながらミーハーな連中は
「日本人」というたったそれだけの理由で稀勢の里を応援する。
そして稀勢の里と白鵬の立ち合いについて愚かな論争を繰り広げるのだ。

礼儀を忘れた今の相撲界で立派な立ち合いができているのは残念ながら
豊真将、豊ノ島、豪栄道の3人しかいない。

本当に稀勢の里が横綱に近づいたのか?
それならば、なぜ千秋楽に琴奨菊に秒殺されるのだ?
なぜ白鵬は、力が落ちたと言われながらいつの間にかまた30連勝しているのか?
もっと、もっと、深く冷静に、そして客観的に相撲を観てもらいたい。
稀勢の里は横綱に近づいていないし、何も状況は変化していないのだ。
ネトウヨ根性丸出しで、日本人VS外国人という視点でしか
相撲が観られない盲目な愚か者に相撲を観る資格はない。

日本人が活躍しないと大相撲は衰退すると憂える愚かな思想、
その思考こそが大相撲を衰退させる。
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少なくとも稀勢の里は今の状況では横綱になれないし、なってはいけない。
彼は敵が多すぎる。白鵬は他の力士から尊敬されるが、
稀勢の里という力士は、他の力士から好かれているようには見えない。
問題はそこなんだ。
これはようするに、人種の問題ではなく、人格の問題なのだ。

まず稀勢の里は横綱のもとに出げいこに出かけろ。
横綱に研究されてしまうと勝てないからといって逃げ回っているようでは
今後も横綱には絶対に勝てないだろう。

(これは横綱と稀勢の里の貴重な稽古シーン)
横綱にボコボコにされ、脳震盪を起こしている稀勢の里。
気絶した稀勢の里を支える横綱は失笑。
本当に稀勢の里が横綱に近づいたの思っているなら再度、稽古してみろ。
横綱だって鬼じゃない。命まで取ろうとはしないだろう。
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