3D映画ランキング 評価一覧

今は猫も杓子も3D。犬も歩けば3Dに当たります。しかし一方で、3Dブランドを利用し、儲かればそれで良いとい名前だけの劣悪な3D映画もあります。3D映画を愛する私は悔しい。観客はせっかく期待して3Dを観たのに、偽物の3Dを観て、「なんだ3Dとはこの程度か?ならば二度と見ない」と思ってしまう。だからこそ乱立する3D作品を本物と偽物に区別して、公正に評価することは大切でしょう。
以下の3D批評を、皆様がたの参考にしていただければ幸いです。
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ゼログラビティ 8点
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3D映画をみて「飛び出た」「あまり飛び出なかった」という基準で評価する者がいるが
それは違うのだ。3Dとは「奥行き」という特殊効果により
観客にその場にいるように疑似体験させることに主眼が置かれている映画的技法なのである。
ゼログラは観客に宇宙を疑似体験させることに成功した。
まさにアバターのキャッチコピー「観るのではない。そこにいるのだ」を彷彿とさせる出来栄えだ。
未来の映画は必ず疑似体験型へと移行するだろう。4DXや3Dはその序章である。
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パシフイックリム3点
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私はこの映画に10点をつけた。しかし3D評価は3点とする。
はっきりいって2Dで観ても3Dで観ても特別な変化はない作品だ。
あとから知ったことだがこれは後付け3Dだという。やはりそうかと思った。
ちなみに私は4DXでこれを観たが、観客の背中をボコボコに殴ってくる椅子には驚いた。
3Dと4DX、いずれも一過性のブームではないと考える。
この映画は観客が殴られることを実際に体感させることに重点が置かれているのである。
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カールじいさんの空飛ぶ家 1点
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最初から3Dありきで作られたものではなく、後付け3D。
後付け3Dとは、タイタニックやスターウォーズなど
2D映画を後でとってつけた3D。いわゆる付け焼刃である。
「なんちゃって3D」という言われ方もする。
ストーリーを重視すると3Dは破たんする典型的な例です。
空を飛ぶ家というシュチエーションが3Dとフィットすると安易に思った結果は悲惨です。
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ベオウルフ  5点
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私が初めて観た3D。正直驚いた。冒頭から人が串刺しになったり
血しぶきが飛び上がる。やはりごはんに梅干しが合うように
ホラーには3Dが実に合う。アバターと同様にCGを駆使し
限りなく実写に似せて3Dを作成している。従って3D度は非常に高い。
もちろん2Dで観ても何の意味もない映画です。ドラゴンの3Dは圧巻です。
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アリス・イン・ワンダーランド  3点
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アバター同様に大成功を収めた3D映画。
この3Dを観て実写3Dの限界を感じた。実写3Dはレベルが低い。
実写3Dとは本物の俳優に3Dを融合させた作品。
アバターのように実写に似せたCGやアニメでないと現時点では3Dが生きてこない。
しかし、3Dとはすなわち空間づくりのマジックである。
観客にその場所に実際に存在して立っているように思わせるのが魅力だ。
従ってワンダーワールドを3Dにしようとしたコンセプトだけは高く評価したい。
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Disney's クリスマス・キャロル  8点
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おそらく3D映画の中でも1,2位を争うぐらい金をかけた3D映画。
そして3Dの出来は最高レベル。妖精とともに走る3Dは圧巻だ。
興業収入は悪いが3D映画としては高く評価したい。
現時点では実写よりも、アニメによる3DがNo1という事実を
証明した秀逸な3D映画だ。遊園地のアトラクションが2時間続くと思って結構。
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トイ・ストーリー3 2点
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ストーリーは1流。3Dは3流。まさにそういう作品だった。
何度もめがねを外して3Dか2Dか確かめたぐらいひどい。
そもそも3Dを念頭に作られた作品ではないために、
なんちゃって3Dの部類に入る。こういう3D映画は
3Dを期待する観客にとって詐欺に等しいとだけ言っておく。
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バイオハザードV:リトリビューション 7点
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3Dとは奥行きである。奥行きとは空間づくりである。
すなわち3Dは世界観の構築のための手段として重要な役割を果たす。
ゆえにバイオシリーズのように独特な世界観を持つ作品に3Dは相性がいい。
それと同時にアクション映画と3Dは成り立たないというジンクスを見事に破ってくれた。
斧魔人戦は3D映像の1つの可能性を切り開いた記念すべき偉業である。
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戦慄迷宮3D  0点
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1つ分かったことがある。日本の3Dは絶対に観るな。
貞子3Dを観るなどもってのほかだ。まだ日本の3Dは他人に見せられるレベルには
達していない。どれほど悪態をついても本当にひどいのだから仕方ない。
3Dブランドを利用し、儲かればそれで良いという作品が多くなり観客を失望させている。
真面目な3D映画を製作する会社にとってはこれは営業妨害に等しい。
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ヒックとドラゴン  6点
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脚本が良いから思わず3Dも高評価しがちだが、3D評論家の私は無責任なことは言わない。
3D映画には葛藤がある。すなわち脚本重視のために視覚効果をそり落とすか
それとも視覚効果のために脚本を変更するかの二者選択をしなくてはいけません。
本作品は脚本重視のため3D効果が物足りない。
2Dで見ても3Dで見ても面白いというそんな3D映画はじつはレベルが低いのです。
2Dで見たときに悔しいと観客に思わせる3D映画こそが真の3D映画のあるべき姿です。
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 10点
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アバターを上回る3D。つまり史上最高の3D。
昔、愛知万博で観た近未来の映像を観ているかのようだった。
脚本はしょぼい。しかしだからといって世界最高峰の映像を貶める権利は私にはない。
3Dファンの第一人者を自負する私があえて現時点では最高の3Dと言いましょう。
脚本重視の映画は3Dにはあわない。視覚重視の作品こそ3Dにはあう。
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アバター 9点
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誰もが知る3D映画の大御所。3D=飛び出る映像という常識を覆した功績は大きい。
奥行きを重視した映像により、パンドラという星の世界観を
見事に作り上げ、観客に疑似体験をさせた手法は賞賛に値する。
実写3Dの弱点を補ってCGによる実写に似せた3Dを作成した。
何から何まで革命を成し遂げた奇跡の作品。
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塔の上のラプンツェル 10点
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アバターが奥行き重視の3Dならばラプ子は質感重視の3Dだ。
髪の質感、草木の質感、3Dの新たな可能性を切り開いてくれた革命作品。
3Dを前提とした脚本が練られたラプ子はまさにキングオブザ3D。
1つ1つの映像が3Dであることを前提として作られている。
3D史上で最も美しい舟の上のシーンは号泣必死。非常にレベルが高い3Dだった。
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ライフオブパイ 4点
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3Dにしたい気持ちは痛いほどわかる。素晴らしい海の躍動感を是非3Dで!ということです。
しかし本当に3D効果が生きていたのはトビウオのシーンぐらいでした。
人物が実写の3Dはどうしても見劣りする。2Dで観たら10点。3Dだと5点。そんな映画です。
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悪い3Dと良い3Dの見分け方

悪い3D映画
・名作映画は3Dには合わない。つまり脚本や人物描写を重視する作品は
 そのために視覚効果をそり落としている。
 名作で視覚効果まで高い映画など存在しない。どちらかが必ず犠牲にされるのだ。
・実写3D映画は3D度は低い。ハリポタや有名な海賊映画の3Dが上位にランキングされる理由は
 単に作品そのものが評価されているだけである。あれを3Dとは言わない。

良い3D映画
・バカ映画と呼ばれる作品は3D効果が高いケースが多い。すなわち脚本を台無しにしてまでも
 徹底的に視覚効果を追求した作品である。
・アニメ3Dは今のところ3Dレベルは最高峰。実写3Dはまだ技術が確立されていない。
 しかし実写に似せたCGの3D映画(アバター、クリスマスキャロルなど)はレベルが高い。
・実写でも、明確な世界観を作り出そうとしている3D映画は見どころがある。
 例:アバターのパンドラ星。アリスのワンダーワールド。バイオのダークな世界観など。


なお、3D映画はブームにあらず。3D映画は未来そのものである。
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by _hanako311 | 2016-04-30 20:18